ウルトラセブン第8話の衝撃的なラストのナレーションの内容
高校生の時に再放送を観て、子供番組の範疇を大きく超えるラストのナレーションに衝撃を受けたことが今も深く記憶に残っています。
メトロン星人が撃退されて、無事に解決された後のラストのナレーターの言葉。
人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。 でも、ご安心ください。 このお話は、遠い遠い未来の物語なのです。 ‥‥ え? ‥‥ なぜですって? 我々人類は ‥‥ 今。 宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してませんから。
1967年に作られた未来を想定した物語なので、約50年経った今からすればストーリーに無理な部分もありますが、次のような内容です。
正常な人間が突然、発狂して事件や事故が頻繁に起こるようになりました。
調べてみた結果、それらの事件や事故を起こした人間は、北川駅前の自動販売機で買った煙草を吸った後に発狂することが解りました。
ウルトラ警備隊の隊員の諸星ダン(ウルトラセブン)とアンヌは、北川駅前の自動販売機が見える喫茶店で犯人(宇宙人)がやってくるのを張り込みしていました。
そのシーンがこの画像ですが、ドラマ上の北川駅とは、小田急線の向ヶ丘遊園駅です。
私は高校2年生まで、2駅手前の和泉多摩川に住んでいたので、向ヶ丘遊園駅だと、すぐにわかりました。
ちなみに、数年前に、向ヶ丘遊園駅ほぼ似たような位置から撮った写真ですが、何となく、当時の面影が残っています。
宇宙人(メトロン星人)が人間を狂わせる煙草を補充しに来ました。
ウルトラ警備大の諸星ダンとアンヌに追跡されるメトロン星人の乗る車ですが、車の後に写っているコンクリート製の柱は、向ヶ丘遊園駅から向ヶ丘遊園正門駅まで走っていたモノレールの柱です。
残念ながら2000年にはモノレールの運行も終わってしまい、2002年に向ヶ丘遊園地自体も閉園してしまいました。
古びたアパートをアジトとしていたメトロン星人とウルトラセブン(諸星ダン)が、なぜか ちゃぶ台 を挟んで会話をします。
煙草に仕込んだ薬で人間を発狂させることで、人間同士の信頼関係を壊す ことで、人類が自滅させららることが解ったと語るメトロン星人。
その後、逃げるメトロン星人が乗っていた円盤をウルトラ警備隊の ウルトラホーク1号 が撃墜して、巨大化したメトロン星人をウルトラセブンが退治して、エンディングを迎えます。
ラストのこの夕暮れを背景に、衝撃的なナレーションが流れ、現在の人間は、お互いを信頼していない との警告が発せられて、番組は終わるのです。
約50年が経過した現在でも、心に突き刺さるような衝撃的な言葉 だと思います。