的中率15%の占い師をスカウトした王様の話
時代は中世。 とある国の王様の話です。
宿敵の隣国と最終対決をすべき時が迫ってきたかもしれない‥‥と感じた王様は、戦(いくさ)をすべきかどうかの決断に迫られていました。
この戦に負けてしまえば、国が滅んでしまう重大な戦いです。
今が、開戦すべき時なのか否か、決断を下せずに、王様は悩んでいました。
どうしても、自分では決断を下すことが出来ない王様は、部下たちに、国中より 占い師 を3日以内に探してくるように命令しました。
3日後、部下たちが探してきた占い師は2名。
一人は的中率70%と言われる占い師で、もう一人は的中率15%しかない占い師でした。
王様は 満面の笑み を浮かべて喜び、的中率15%の占い師を迎え入れました。
「どうして的中率が15%しかない占い師を王様は喜んで雇ったのか‥‥」 と、不安がる部下たちをよそに、王様は、「今は戦(いくさ)をすべきではない!」 と言い張る占い師の意見を無視して、攻め入って勝利して、隣国を滅ぼす大勝利を獲得したのでした。
もう、お解りと思いますが、15%の占い師の言うことの逆を行えば、85%の高確率 で成功することが出来るのだから、何とも頼もしい占い師なのです。